お礼の手紙の書き方と文例

贈り物への褒め言葉

 

 

手紙の印象がグッと良くなるかどうかは、感想の一言で大きく変わります。贈り物への褒め言葉には気を配りましょう。

 

Eは、贈ってくれた相手の心遣いへ感謝の言葉を伝えます。FとGでは、相手の健康を祈る末文や結びのあいさつで締めくくります。最後に頭語と対応した結語を置きます。一般的には拝啓~敬具です。

 

贈り物へのお返しをすることがありますが、これは義務ではありません。普通にお礼の電話、手紙を出すだけで十分に感謝の気持ちは伝わるものです。もちろん、感謝の気持ちをお品でこちらからも伝えたいということもあるはずで、その際は、お品をお送りする旨は手紙にしっかり書いておきましょう。

 

ここで注意したいのは、「お返しに」などのような言葉を入れると相手にむしろ余計な気を遣わせることになることがあるということです。「ちょうどお好きなものを見つけたので」「たまたま珍しい品がございましたので」「心ばかりのものですが」などといった表現を使いましょう。あくまでも頂き物へのお返しということではなく、自分からの感謝の気持ちとしてお贈りするというような文面が無難です。

 

前項EFの間に「またこちらでも○○様がお好きだとお聞きしていた○○を見つけましたのでお送りいたします」、「心ばかりで恐縮ですが、こちらからも○○をお送りいたします。なにとぞご受納くださいませ」、こうした一文を加えることでお礼の品を贈る旨を伝えます。

 

贈り物へのお返し自体は必ずするというものではありませんが、贈り物をいただいた時のお礼の手紙についてはやはり出すものと考えておくと良いと思います。